【もっと言ってはいけない・橘玲】人間社会のタブーがまた明かされる!

前回の「言ってはいけない」に続き今回は「もっと言ってはいけない」です。

そのまま、前回よりも、もっと言ってはいけない内容が多く本当に面白かったです。

自己家畜化という表現があまり耳に馴染みがないですが意味としてはすごく興味深く、

農耕社会が始まってから人類は食糧を求めて動く必要がなくなったため自分で自分を家畜化したというのが理由ですが特に日本人は世界でも自己家畜化が進んでいるという。

主な項目についての自己見解です。

✔️ 日本語の読めない大人たち

オープニングから本当にびっくりしました。

日本人の三人に一人は日本語が読めないというのはありえないという感想は誰もが感じるところだと思いますが、読めないというのは「読解力」のレベルが関係しているのでなにをもって読めないとするかは人により価値観や意見が分かれるところだと思いました。

ただ!

その内容は誰でもほとんどの人が普通わかるでしょ!?

という内容で、3分の1の人が読めないことはないんじゃないか、、、とか

パソコンを利用した仕事ができる人が日本人の1割もいないというのは全く信じられなかったです。

これも、どのレベル以上を求められるのかが若干微妙なところですが(こういったブログで収益をえている場合は1割に入るのだろうか、、、)その辺の飲み屋街の酔っ払った人が言ってるのではなく、統計や数字を重視する著者が記すのだからかなり説得力があります。

知識社会の今の世の中で知識、知恵がある人が社会的、経済的に恩恵を受けるなかでそれに適応できるのは人口の2割もいないとのこと。

以前の記事にもパレートの法則など触れていますがなんとなく納得です。

遺伝子の影響がここまで大きいとは全く知りませんでした。

✔️ 「人種と知能」を語る前に述べておくべきいくつかのこと

遺伝行動学、統計学ってここまで説得力があるのか、おもしろいというのがまず第一印象です。

今の世の中で人種差別はよくない、万人が公平に様々な機会を得られる、チャンスがあるというのは当然著者も思っていますが、差別と区別の違い、公平と平等の違いをすごく考えさせられました。

間違いなく努力の矛先は慎重に考える必要があるなというのは大切にしたいですね。

また、遺伝子というのは子孫を残すのが重要なポイントの一つですが、同性愛者はその観点からするとどうなのかというのは勉強になりました。

母方の親戚は子沢山である、男性からモテやすい遺伝子が多いなどなるほどなるほどの連続でした。

✔️ 一般知能と人種差別

アメリカにおける白人と黒人でのIQの統計は驚きです。

自由で平等を理想とするリベラル派(著者も私もですが)の知っておくべき内容であることは間違い無いなと感じました。

国家として教育に投資することはリターンが非常に大きいことであることは間違い無いですがそのリターンの詳細についてどの程度考慮すべきなのか。

そもそも人種の概念も一度深掘りしているので一概に白人、黒人、黄色人種と単純には比較できないのが面白く物事を細かく、さらに広い視野で見ることができてよいです。

✔️ 人種と大陸系統

今の遺伝子学が割り出すレベルの高さに驚いたのと、嬉しさがすごくありました。

なんとなくの常識としてアフリカで人類は誕生して世界各国に広がったと思っていましたが

遺伝子でいまの人類のアフリカ由来はアフリカをでた1000人しかいないそう。

日本人もほとんどが天皇家の遺伝子があるそうで、右側の人が日本は天皇の子どもと言っているのもまんざらおもいっきりまちがえているわけではないようです。

面白かったのはここ数百年、数千年だけでも人間の遺伝子には変異が起きていてこれからもっと加速する可能性があるそう。

✔️ 国別知能指数の衝撃&✔️ 「置かれた場所」で咲く不幸–ひ弱なラン

知識欲が満たされまくる項目でした。

まず、欧州の各国のIQ比較で北部の寒い知識に行くほど高くなっている事実があり、

さまざまな適応力が求められるためIQが高くなるのはなんとなくイメージがわくけれど、

日本やアジアはそれほどでも無いけれど南側のIQが低いとされる部分が歴史的に他国に攻められやすい印象もありますね。

アジアが稲作、欧州は麦作で稲作の方が定期的な収穫としてはメリットがあること。母乳から離れたら乳製品はとらない体にしたはずなのに欧州では乳製品を早くから取り入れたのでアジアでは対応できない遺伝子が多いなどから始まり。

ユダヤ人は知能が高い理由、キリスト教やイスラム教へ改宗する背景、インドのカーストの現状、知能の高い国はどうなるのかなどなどもう面白すぎる。

✔️ 「自己家畜化」という革命

戦後、ブラジルや中米に日本人が移民として渡った話はしっていましたが、

確率的に日本人が経済的に成功しているというのは面白かったです。

日本人のIQが高いのはいまの世界経済では間違いなくメリット。

下戸と呼ばれる人たちもどういう背景で今の分布になったかは説得力があったし、

ヒトラーが遺伝子学の今の知識の存在を知っていたらどうだったんだろうなど。

内向的な日本人、外交的な欧米人の遺伝子と今の経済の絡み合い。

また、稲作で狭いエリアで社会活動をしている日本人は空気を読む力、協調性、社会性がある人が成功しやすく、その影響でそれを乱すような個性の強さは童顔が多い。

逆に欧米人は、個人の能力が重要視されるといのは色々すごくしっくりきます。

石槍というのができることにより一人で腕力があっても生きては行けないというのは改めて今後の人生で考えさられるところが多かったです。

ぜひ読んでみてください♪

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もくじ

✔️ 日本語の読めない大人たち
・日本人の三分の一は日本語が読めない?
・先進国の成人の半分はかんたんな文章が読めない
・無意識は高い知能をもっている
・知能とポピュリズム
・知識社会に適応できるのは1割強
✔️ 「人種と知能」を語る前に述べておくべきいくつかのこと
・なぜ知能が問題になるのか・
・統計的事実とブラックスワン
・差別とは合理的に説明できないこと
・遺伝率と遺伝決定論
・同性愛は生得的なものか?
・「ゲイ遺伝子」の発見
・同性愛はなぜ自然選択されたのか
・リベラルな社会ほど遺伝率が上がる
✔️ 一般知能と人種差別
・白人と黒人のIQのちがい
・レイシストは誰か?
・捏造された知能のデータ
・一般知能は「統計的実在」
・IQの高い黒人の子どもたち
・年齢とともに遺伝率は上がる
・教育への投資効果は年率10%
・教育無償化は社会的弱者の子どもたちへ
・お金を渡せば教育効果は高まるのか?
・先進国の知能は低下しはじめている
・極端な男の知能、平均的な女の知能
・知能とは知能テストが測ったもの
✔️ 人種と大陸系統
・全てのヨーロッパ人の祖先
・私もあなたも「天皇家の遠縁」
・犬種を論じるのはイヌ差別?
・人種は社会的構築物
・人種はかつて水生生活していた?
・赤ちゃんはなぜ泳げるのか?
・サピエンスの誕生は77万年〜55万年
・覆される通説
・サピエンスはユーラシアで誕生した
・ネアンデルタール人になにが起こったか?
・「出アフリカ」はわずか1000人?
・人の「進化」は加速している
・遺伝と文化は「共進化」する
✔️ 国別知能指数の衝撃
・アボリジニのIQは高い
・学力ランキングはよくてIQランキングは差別?
・知能の基準はサン人
・寒冷地への移住で知能が上がる
・制度決定論は「空白の石板」
✔️ 「自己家畜化」という革命
・成功した日本人移民
・生き延びるために賭けるもの
・日本にはなぜ華僑財閥がないのか?
・「遺伝決定論」を否定したヒトラー
・弥生人の”ジェノサイド”
・「下戸遺伝子」でわかる弥生と縄文の遺伝子分布
・アメリカ社会でもっとも成功したアジア系移民
・アファマーティブ・アクションで「差別」されるアジア系
・アジア系は内向型人間
・ペットになったキツネ
・石槍という「大量破壊兵器」
・道徳の起源は相互監視
・農耕という第二の「自己家畜化」
・チワワとドーベルマン
✔️ 「置かれた場所」で咲く不幸–ひ弱なラン
・高い所得をもたらす性格とは?
・内向的な脳と外交的な脳
・セロトニンとうつ病
・楽観的な脳・悲観的な脳
・敏感と鈍感の進化論
・日本のリベラルは睾丸が小さい?
・なぜ日本人は子どもとまちがえられるのか?
・日本人は「ひ弱なラン」
・咲ける場所に移りなさい

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