投資をするから人生うまく行く、楽しいというわけではないですよね。
自分の納得する生き方、働き方をして、世の中や会社やクライアントに貢献した分だけ収入を得て、その収入を賢く使う、運用するとう選択肢に投資がある。
というのが私の考え方ですがこの本はそんな考えも吹っ飛びそうな、、
10万円あれば1億円が手に入る!しかもものの数年で!
と心が浮ついてしまいそうなくらいワクワクする勉強になる本でした。
投資シリーズ第2弾という事で前回の続編記事として書いていきます。
今回は遠藤洋さんの作品で
「10万円から始める!小型株集中投資で1億円」です。
なんと、前回の記事を偶然にも著者の方に見つけてもらってTwitterで
お礼をもらったとおもったら著者の方のブログにも私の書評載せていただきました。
今年、ブログで記事を本格的に書き始めて完全に一人で、
ネットや本からの情報を参考にしながら独学で
発信してたらびっくりするようなPVに、、、、
Webマーケターの世界って奥が深くて本当におもしろいと思う日でした。
こちらら前回の私の記事 ↓
こちらが私の記事を紹介していただいた記事 ↓
自分の文章力力試しで始めたのが早々にこんな反応いただけると
「人に見られる」
っていう意識がすごく高まってモチベーションがすごく上がります。
さて、今回のご紹介の本ですが10代の頃からこの知識あったら今頃どうなっていただろう
と、恐ろしくなるほど、基礎、わかりやすさ、説得力、論理、戦略が
バランスよく書かれていてスラスラ読めて飽きなかったです。
投資でしっかり儲けるとなると大きな金額を動かせる状態でないと
正直、貯金と比較してメリットを感じないと思ってました。
この本の内容は前回の米国株の有名企業とはアプローチが違って
あえて言うなら前回は守り型、今回は攻撃型な印象です。
どちらかに絞っても良いし、同時並行でも良いし、
他のアプローチでも選択肢は様々あるかと思いますが、
自分なりに色々調べた結果この2パターンが一番しっくりくるし、
自分にも他人にも説明がしやすいです。
本当にこう言う勉強を小学生のときから日本も取り入れて欲しい!
そうすれば、もっと幅の広い人材がそれぞれの得意分野をどんどん開拓して
ビジネス、人生において国民の北欧みたいな幸福度があがるのではないかと
思ってしまいます。
Prologue 私が投資家になったワケ
著者は学生の頃に、夏休みの暇つぶしで、知識経験ゼロのところから
それほどお金もないのにまずはFX取引にチャレンジしていきなり30万円を失います。
詳しい説明は割愛しますがFXは為替の変動を予測して利益を得ようとするので、
ゼロサムゲームと言われていて誰かが勝つと誰かが負けるようになっています。
収入のタイプは数種類というか2つあるんですが、個人的には少しやってみましたが面白さは全然感じません。
プロのトレーダーもいるので完全な運任せのゲームとは思いませんが、搾取する側と搾取される側が明確に別れていて、
私の大事にしている時間(命)の使い道としては全く魅力を感じません。
パチンコなどのギャンブル要素が強いです。
ということで著者は次に有名企業の投資を挑戦します。
いわゆる大型株というやつです。
大型株は優良株と言われる安定して収益をあげる優良企業のものも多く、
「株価」も比較的高いものが多いです。
購入しておいて損をする可能性は低いですが、その分大きく儲けることも難しいとのこと。
大きく儲けるというのも曖昧な表現ですが、これこそ私がもっていたイメージで
大型株は値段が高く、儲けが低い。ただし、現金を何千万、何億円、何十億円、
何百億円、何千億円などもっていたら株価が上がった時の利益と配当金が
手に入るので「資産運用」としては魅力的ですが、
資本家と言われるレベルでない場合、「資産構築」にはあまり向かないと言うこと。
つまり、大きく、確実に資産構築を狙う場合は株価ではなく、
まだ「時価総額」が少ない、これから伸びる優良企業の株を1つか2つと
資金を分散せず集中投下するのが得策だそうです。
「時価総額」はその会社の株を全て買い取る場合に必要な金額。
つまり、企業の売値ですね。なので株価は株式発行数により大きく変動するので。
キャベツ一個の値段を「時価総額」とすると切った数が発行株数。
切った数が多ければ多いほど株価は安くなり、少なければ少ないほど株価は高かくなります。
注目すべきは株価ではなく時価総額とのこと!なるほど!株価に惑わされないで。
リスク分散の比喩として「たくさんの卵をおなじカゴに入れない」というのが
ありますが、著者は「たくさんの卵を丈夫な選び抜かれたカゴに入れる」感覚だといいます。なるほど!
とうか10万円でそこまで勉強できて、可能性があるならやらない理由がない。
10万円も厳しいという方はそもそも社会人としての金銭感覚が、、、と
おっしゃってますが全くの同感です。
しかも!著者はこの感覚を就職活動で生かしており、大企業で安定した場所よりも今後伸びる可能性のあるIT関連の会社へ就職!
成長する企業かつIT関連という時点で完全な勝ち組です。
創業社長から人生のすごく重要な金言をもらっています。
・上司もお客さんのひとりだから喜ばせる対象
・徹底的にユーザー目線になって考える
・できない理由を並べても1円も生まない。
・できる方法を考えるのが価値創造
・創業社長と雇われ社長とでは圧倒的に強さが違う
・経営で大事なのはやらないことを決める
こんな知識知っていたら絶対に1部上場企業には就職しなかった、、、
(今の自分の社会人としての基礎になる部分を学べたので後悔は全くしてませんが)
また、著者はトレーダーのような投機的な感覚の投資にも否定的です。
毎日、毎秒、乱高下の激しいチャートを見続けるような生き方は違うと、、
これも全くの同感です。
こういった気づきも800万円を寝落ちして失うという衝撃の経験をして
心に深く刻みます。結局人から聞いた話や読んだことって心の深くに刻まれないんですよね、、、、
実体験が一番人生で大事だと共感しまくりの内容でした。
この章の最後は資産10万円から1億円になるまでの細かいロードマップが書かれています。
Stage5まであり、すごくわかりやすいです。
STEP 1 1年以内に株価3倍以上になる株の共通点
ターゲットの株を探す際に抑えるべきポイント8つです。
・上場して5年以内の会社
・時価総額が小さい(300億円以下)
(30億〜50億程度だと倍々になりやすい)
・創業社長が現役
・社長や経営幹部が大株主
(自分たちの懐具合ともろに関わるので真剣そのものだから)
・高学歴の新卒社員がいる
(優秀で若い従業員が創業初期の会社にいるのは当然パワフル)
・社員の平均年齢が若い
・みんなが欲しいと思う商品を提供している
・株価チャートが上昇トレンド
STEP2 3倍株を深掘りしよう
まさに、株を買う根拠の核となる大事な部分の記載があります。
大株主(経営者もしくは経営幹部)が将来的に会社をどうしていきたいか、経歴や性格、タイプなどを観察して、IR情報なども参考にしながら、成熟期で株を売ってしまうような流れなのかどうかなど。考えを想像するのが大事だそうです。
根拠は自分が一番理解している必要があるので人に詳しくビジネスモデルや製品、サービスを説明できるレベルまで理解する必要がある。
極端な事を言えばその会社の下手な営業マンよりも売り込むのが上手いような。
営業マンより投資家の方が自分の財布の中身がかかってますから本気度違いますよね。
これまでの業績よりこれからの業績を予測するのが大事と伝えています。
そんなのできたら誰も苦労しないと言いたいところですが、業績が下がったとしてもそれが設備投資や一時的な環境の変化によるものなのかなどを読み取るのがポイント。株を買う前より買った後の方が当然大事なので。
利益の使い道によって会社の成長フェーズをつかめるといいます。
利益を次の利益のために投資するということは時価総額が上がり会社が成長する可能性が高いと言う事。
成熟フェーズに入ると配当金が増えるようなパターンが多いそう。
前回の米国優良株は配当金が多いかどうかがポイントでしたが、
今回のアプローチは逆に配当金が多くなった場合は要注意ですね。
最後のポイントはそのその会社の商品を選ぶ理由を探る。
競合他社があってもその会社を多くの人が選ぶ理由と根拠を明確にできるようにする。広告が多いとかそういう浅い見解ではなく、ライザップのように世の中のニーズにめちゃ合っていて、さらに結果を出しているのがわかりやすいというような。
STEP3 小型株でホームランを狙おう
著者が注意喚起しているのは明確な理由なく上がりそう、下がりそうという
ざっくりした情報のみで売り買いをしないということ。当然経験と勉強が必要になってくる部分ですが「調子がよさそう」「調子が悪そう」みたいな浅い根拠ではなく、この本に書いてあるような明確な根拠が必要です。
一般的に、投資信託、積立投資など運用を任せるような場合は手数料を多く支払う場合が多いので著者としては割に合わない感覚のようです。
ここの感覚は個人差や好き嫌いなどがあるかなと思います。
要はどれだけ自分で納得するまで情報収集して行動するかですね。
小型集中株投資の3大メリットに言及しています。
・集中投資するとフォローしやすい。
・塩漬けにしなくなる
・”チャンス株”をつかめば大逆転
また、控えめでも10年で1憶円達成するシュミレーションもあります。
具体例があり、書店で並んでいる本をみて最新のトレンドを把握する。
(インターネットも便利でいいですが、書店に実際に足を運んだからこそ見れるものもあるようです)
そして、気になる商品、サービスを取り扱っている会社、銘柄をスマホでざっくりチェックします。
・上場している?
・時価総額は300憶円以下?
・上場して5年以内?
・どんなビジネスを展開している?
・業績は伸びている?
・大株主は誰?
注目した銘柄を深掘りする方法
・社長はどんな人?
・どんな経営幹部がいる?
・どんな社員がいる?
・本業は伸びている?(営業キャッシュフロー)
・将来的な売上高の規模感は?
投資をした後は1日5分で保有銘柄をウォッチ
ビジネスにトラブルは生じていない?
経営方針の変更はない?
経営陣が自社株を売っていない?
想定していた売上高や純利益は達成できそう?
投資した会社を好きにならないように!
あくまで自分の資産を冷静に見る必要があるということ。
好きになりすぎて業績が落ちてもファンの心理できっと頑張ってくれる、
盛り返す、盛り返してほしいなど根拠のない自信は危険とのこと。
確かに地元の大好きな球団だからって弱いチーム応援してて負けても自分には不利益にはならないですが投資となると不利益になりますからね、、
STEP4 上がる株には二つのパターンがある
実質をともなって上がる株と期待だけで上がる株があることをしてきしています。
つまり、本業の調子が良くて上がっている株と、機関投資家や有名投資家が上がったらすぐに売る目的で一気に資金を投入などした場合、一時的に株価は上がっても長期的に利益になる確率は低いということです。
シンプルにそれがわかっていて利確(利益確定)でキャッシュを増やすだけならありかもです。
期待だけで上がる株は主に一過性のもの、流行りだったり、イベントごとだったり。
実質をともなうというのは、話題になっていたり、業績が上がっていて一過性ではなく継続的に続くもの。シンプルだけど見つけるのは自分の中でアンテナを張り巡らせて常にどこに気が付くかですよね。
STEP 5 あなたの身近にお宝情報がある
・身のまわりの情報を投資につなげる方法
・みかけた広告を投資につなげる方法
・身近な人の話を投資につなげる方法
・自分の仕事を投資につなげる方法
(インサイダー取引は違法ですが、自分の仕事をしている上で普通の人よりもいい情報が沢山入ってくる場合ってありますよね。著者はIT関連でかなり得したようです。)
・Twitterの情報を投資につなげる方法
・日ごろのニュースを投資につなげる方法
STEP 6 「買い時」「売り時」がわかる!
株は「みつける」「買う」「売る」の3つのステップがあります。
ここでは著者の同業他社のスマホゲームがすごい勢いで広まっていった具体例がかかれており、どういったときが買い時、売り時かがわかります。
また、「イノベーター理論」も参考になると伝えてます。
・イノベーター理論
革新的な商品・サービスは新しい物事が好きな層が購買を先導し、
「普及率16%」を超えると一気に加速する。
STEP 7 必要最低限でOK! チャート活用術
この章はすごく視野が広がった感覚でした。
株価チャートの向こう側にいる「投資家の感情を読む」というのは大切ですが、
魔法でもなんでもなく、シンプルに株価が上がり始めたら、業績がいい、興味を持っている投資家が多いということで投資額が集まりやすい。
変に、テクニカル分析ばかり意識して下がったら逆張りなど考える必要はない。
変にこだわりすぎていい銘柄に資金を投入できない「機会損失」を気を付けた方がよい。
下がり続けている株、誰にも見向きされていない株に気を付ける。
確かに誰にも気づかれていない優良株をみつけることができたら素晴らしいですが初心者はシンプルなのがいいようです。
STEP8 株式投資でやってはいけない8つのこと
・分散投資はやってはいけない
・下がった株を持ち続けてはいけない
・有名な大企業の株は買ってはいけない
・株価を見て株を買ってはいけない
・Twitterで盛り上がっている株を買ってはいけない(有名投資家などが自分の持ち株を上げて売るためだったりする)
・理解できない株を買ってはいけない。
・銀行や証券会社がすすめる投資信託を買ってはいけない
・他人に預ける投資はやってはいけない
他人にお金を預けて運用するとこうなる
投資というのはお金を増やすということなので当然、詐欺やグレーな話も沢山あります。
怪しい人やお金を奪う人というのは、自分が無知なのをいいことに本当に上手に色々な話をしてきます。信用を得るプロと言ってもいいかもしれません。
特にやっかいなのが、その本人もその人のため、確信をもっていいものだと思い込んでる人です。情報がと理屈、理論が大事です。
こういったことは他人にお金を預けると生じやすいです。
具体例がを記載してくれています。
Epilogue 投資仲間ができると資産が拡大する
とはいえ怪しい人たちも沢山いるなかで、信頼できる、良い情報を沢山くれる人がいるのもまた事実。
こればっかりは自分の感性、個性、タイプなどにより様々だと思いますが、
依存と頼るを明確に分けて良い人脈をつくるのが大切ですね。