今回おすすめするのはこちらの本、前田祐二さんの「人生の勝算」です。
「メモの魔力」という本の方が有名でビジネスマンを中心に多く反響を得たようにも思いますが個人的には全てスマホやPCで色々なタスクをまとめているのでメモはあまり自分にはしっくりこないです(笑)
個人的にこの「勝算」という言葉はすごく好きで不確定なことが多いこの世の中にあって、どうやってこの”勝算”を得て物事に取り組むかは大事にしています。
どちらかというとメディアの影響で日本人の認知度具合で言うと石原さとみさんとの恋愛、同棲、破局の話題が先に来て、そのお相手がこのSHOWROOMを作り上げた社長の前田さんという方は多いのではないでしょうか。
私は逆でこの本が発行されて読んだ後にそういった情報を聞いた時系列です。
この記事を書いている現在は、同棲して結婚間近のような状況からお別れし、石原さとみさんは別の方と結婚してお子さんを授かった状況です。
著者の前田さんは仕事に夢中で一緒にいる時間もスマホを手放せないスタイルがどうも合わなかたと言う記事などもありますが実際のところは分かりません。
著者の運営しているSHOWROOM株式会社も2019年頃は経営難などが話題になった時期もありますが自身の経験を踏まえすごく魅力的なSHOWROOMという空間を提供しています。
SHOWROOM : SHOWROOM(ショールーム) | ライブ配信サービス (showroom-live.com)
音楽が好きな人は沢山いてその中でも自分を売り出したいという人は多くても本当に一部の人しか日の目を見ないのがこの業界だと思います。
自分を音楽というものを通して表現したり、アピールしたいけどその方法や人脈、ツールなど様々な理由でやりたいことができないというのが多いことを身をもって体感した著者が努力とセンスと人とのご縁を駆使して誰でも自分のアピールしたいものを表現でき、ファンができ、収益化されたり、有名アーティストが参加したり著名人が協力したりとこのコロナ禍もあって相当に盛り上がっています。
表現する側も、見たり体験する側も自分も気づかないでこういった空間を待っていたという人はすごく多いかと思います。
著者については幼少期の経験からお金に対する非常に強い執着というか、こだわりを感じました。
ギターで路上ライブをしながら音楽について、スナックなどのビジネス形態についてなど様々な人との出会いや経験を元にその特性や感性、感覚を磨いていきます。
自分も様々なライブや音楽イベントに参加した経験があるので、リアルで感じる熱量、温度感、感情、感動の動きはオンラインでは体験できないのは改めて感じながらも、オンラインでしか感じれない細かい表情や親近感もあったり、人によってはオンラインの方が良いという人もいるかもしれないというのを感じました。
事実こういった類の空間は割と盛り上がらなかったり、長く続かなかったりするのが多い中で成功しているのは市場や人々の需要と供給がマッチしたからに他ならないですよね。
ビジネスの大事なポイントである隙間を埋めるというのがすごく腑に落ちます。
何かが始まったり盛り上がったりするときにどうしてもカテゴライズしたり、あり、なしとか極端に二つに賛成、不賛成のような議論になりやすいですがこれからの時代特に何事も極端に決めつけすぎないのが大切と改めて感じます。
最近話題のこの曲の歌詞なんてすごくしっくりきます。ヒット曲になっているのも多くの人が共感している証拠なんだろうと感じます。
また、よくあるスナックがビジネス的に強い理由も興味深いです。
それがAKBなどのアイドルグループ成功のポイントでもあるそうです。
そんな一面があると思いきや著者はニューヨークの投資銀行でも力を発揮して多くのお金を得たり、運用したりして大活躍するのですがそこでお金に対する考え方が整理されたというか変化があったようです。
Youtubeなどで著者の動画を見てみると非常に穏やかで優しい印象を持つのですが実際の文章や発言を見たり聞いたりしていると常人ではない強い意志とこだわりを感じます。
まとめ
これから人が本当はやりたいくないけど生きるためにやる仕事見たいのはどんどん自動化されて心からやりたいことに気づき、やりたいことができる時代になっていく中でこういった業界はさらに盛り上がっていくんだろうなと思います。
AI、VRなど旅行や仕事がいつでもどこでもできて前に進んでいくのが楽しみです。
移動手段も全て自動化されて今起きているような高齢者の事故なども無くなったりと変化のスピードも上がっていくと思うので、今の時代に生まれて生きたことに良い意味を感じて日々生きたいですね。
そういったことを感じれるきっかけの本かと思います。
目次
第1章 人は絆にお金を払う
原点となるギター弾き語り時代
なぜスナックは潰れないのか
モノ消費からヒト消費へースナックの客は人との繋がりにお金を払う
AKBグループが強い理由
ファンの「中の人」化でコミュニティが強くなる
AKBはスナック街である
共通言語があるかどうか
コミュニティ作りがあらゆるビジネスの鍵になる
第2章 SHOWROOMが作る新しいエンターテイメントのかたち
ファンビジネスの4象限
秋元康さんは下の2象限を見ている
クオリティとは何か
第二の自分がコミュニケーションを加速させる
「前向き課金」と「後ろ向き課金」
観客がコンテンツになる
インタラクションがクオリティとなるとなる価値観を再定義したい
第3章 外資系投資銀行でも、求められたのは「思いやり」
超えられそうになかった「宇田川さん」
一人の力では地球は動かせない
当たり前のことを圧倒的なエネルギーでやり続ける
まずゲームのルールを理解する
コミュニケーションとは、さらけ出すこと
営業で勝つためにはニーズの見極めがすべて
ディベートで鍛えた瞬発的仮説思考力
ハードスキルより重要な人当たりのセンス
思いやりとは、「他者」の目を持つこと
第4章 ニューヨーク奮闘記
アメリカではクレージーなキャラを演出
「チーム全員の売上を一人で稼ぎます」
代替不可能な価値を果たせているか
モチベーションはどんな仕事術にも勝る
見極めてから掘れ
人の3倍の密度で生きる
自分について考えたノートを何冊作っているか
人生のコンパスを持つ
他社の価値観という物差しを当てる
「決めている」ことの強さ
終わりを意識しているか
第5章 SHOWROOM起業
南場さんに会いにいく
「起業道場」DeNA
情熱を投じた量に応じて結果の出る世界を創りたい
人の根源的欲求に根ざしたサービス
ビジネスパートナーは「東京の東側の匂い」がする人がいい
絶対に揺るがないビジョンの見極め
挫折に次ぐ挫折と、ぶち当たった現実
アイドルを軸にスタートした最大の理由は”熱量”
現場から信頼が生まれる
愚直な営業で信頼を積み上げる
種火なくして炎は立たない
扉は開くまでしつこく叩き続ける
秋元康さんとのご縁
第6章 SHOWROOMの未来
ソーシャルネットワークの次に来るもの
世界一にこだわる理由
アメリカ人はルール作りに長けている
誰もが平等に機会を得て、努力でスターダムにのし上がれる世界へ