【2021年春の選抜高校野球大会総括・東海大相模10年ぶり3度目の優勝と今の高校野球に思うこと】

2021年の春の選抜高校野球大会が終わりました。

東海大相模が10年ぶり3回目の選抜高校野球大会優勝で幕を閉じた今大会。

OBとして嬉しかったのと同時に2年ぶりに開催されたのが野球ファンにとっても、意義のある大会だったと思います。

春先というのはプロ野球もそうですが基本的にはピッチャーの方が仕上がりが早いので高投低打といってロースコアのゲームが多くなる傾向があります。

野手は身体を仕上げて早くて強いスイングができるようにしますが、どうしてもタイミングだったり目だったり「打つ」感覚を万全にするのには時間がかかります。

この部分は実践が大事になってくるのですが本気で打たれないように投げるピッチャーとの対戦はどうしても本番になってしまうのでそうなります。

特に今回の大会ではどのチームの監督さんも1年間の実践不足についてのコメントが多かったですね。

監督が選手の微妙な繊細な部分を見定めるのにも実践数というのはすごく大事になってきます。

今大会はピッチャーは中京大中京の畔柳選手や天理の達選手、市立和歌山の小園選手などの好投手がいましたが時代を象徴するような変化を感じました。

まず、20年前なら強豪校の絶対的エースと言われるようなピッチャーが今は強豪校に複数名いるので選手ここのレベルが確実に上がっている。急速、球種、マウンド捌きなどみていても、なんて贅沢な台所事情と思うことも多くなりました。

世の中の流れにも一致しているように感じることも多いですよね。

一昔前は絶対的なリーダー、親分、トップ、経営者などを中心にチームや組織が運営されていたことも多かったと思いますが、それぞれの長所を生かしながら、それぞれの短所も補っていくというよな印象が増えてたように思います。副業や転職が当たり前になってきたこともそのひとつです。

それが今大会から1人のピッチャーが一週間で投げられる球数を500球に制限するというルールもできて、1人いいピッチャーだけでは優勝まで辿り着くのが非常に難しくなったので必然的に選手層を厚くせざるを得ません。

また、野手にも同じことが言えます。以前はレギュラーがなんらかの事情で出場できないときに2番手選手が出場するとどうしても見劣りするというか戦力ダウンがわかりやすい場合が多かったのですが、今大会を見ているとなんでレギュラーじゃないんだろうと不思議に思うようなケースが多かったように思います。

みんなでレベルをあげて勝つという仲良し組のようなレベルの低い話ではなく、

現場で関わっている人が意識として強く持っているのを感じました。

また、選手のコメントも大人というかなんでさらに頑張ろうというわかりやすいコメントがこんなに増えたんだろうというのもすごく感じます。

例えば 中京大中京 対 専大松戸 の決勝タイムリーのレフトのプレイに対するピッチャーのコメントで勝負に行った積極的なプレーだからとチームメイトを擁護するコメントはもう感動しかないというか私も見習うべきところがあると本当に感じましたね。

ツーアウトだからとればイニングを終われるという状態なので思い切って取りにいって、最悪前に落とせば問題ないという意識はわかります。しかも想定していた打球だったこともあるし。

選抜高校野球で優勝した経験、5試合スタメンで外野手として出場した経験から自分ならどうするだろうと結構考えてしまいました。

あれだけ前進守備をしていたのでワンバウンドでとれば、三塁で停止でツーアウトからもうワンプレー継続、もしくはホームで捕殺、捕殺できなくても1失点で留めてもうワンプレーで相手の勢いのある空気感を最低限に止めるなど選択肢としてはありました。

実際に私も決勝の智弁和歌山戦の初回に2アウト1塁からライト線の打球をワンバウンドでとり2ベースヒット、2アウト2、3塁からもうワンプレーで無失点にした経験もあるのでかなり難しいところです。

逆に試合に負けていたらあそこで勝負しておけばよかったという後悔も必ずでます。20年以上経っても全く薄れることなく鮮明に残っているものです。

プロ野球のようなリーグ戦や大会優勝までイメージから危険な賭けはしないという選択肢もあるかもしれませんがこれが高校野球の人気のひとつでもあるかなとやはり思います。

一つのプレーに本当に命の全てをかける感覚というか、仏教の禅の心意気にも近いのかもしれませんが「今」を本気で生きるんです。

こればかりは実際にあのフィールドでプレーしている選手でないと絶対にわからないし、言葉や文字にしても伝えることができないんです。

紹介のプレーに関する詳細な記事はこちら↓

中京大中京のランニング本塁打「絶対、捕ってやろう」ダイビングキャッチし損ねた専大松戸レフトはあの時…【センバツ】(中村計)
「前に落とすのは絶対、嫌だった。ミーティングでも『後ろは越されてもいいから、前のフライは落とすな』と言われていた。読みは当たっていたんですけど……」

今大会の決勝戦の東海大相模 対 明豊 にあったサヨナラヒットの場面もそうです。

1アウト満塁でショートへのライナー性の打球をショートがグラブに触りながらもセンター前に転がっていき決着となりました。

両者無失策という硬い守備が特徴だったのですが、試合後、ピッチャーの選手はショートがグローブに当てるだけでもすごい、自分の投げたボールが甘かっただけというコメントでした。

恐らくこの2人は人生すごく充実して過ごすだろうなという確信を持ってしまいました。

前者のプレーもそうですが心に刻まれる「後悔しない人生」「納得する人生」というのがすごく大きくなると思います。

人生何かと積極的に前に進もうとすると後悔したり、納得できない確率があがります。

それでも高校野球での経験というのはそういったときに役立つ場合が多いです。

これも先人たちの作ってきた文化と歴史がそうさせているんだろうなと思うところも多く、自分もその一員になれたことを誇らしく思います。

一方で、世の中の一般常識でも言われている格差の部分は大丈夫だろうかという印象も持ちました。

一つのチームにそれだけ優秀な選手が集まるということは、少子化の中にあって、モチベーションが上がりきらない学校も増えてしまうのではないか、実力にも限界があるのではないかという点です。あまり初優勝をみなくなった印象もあります。

全国で4000校近くあるのでまだまだ先の話にはなるかと思いますがその点も今後注視しながら楽しんで応援していきたいと思います。

優勝した東海大相模にはまだ達成したことのない春夏連覇達成してほしいと思います。





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