【福岡市を経営する・高島宗一郎 】福岡を「最強都市」にした弱者の戦略とは?

 

今回紹介するのはこちらの本「福岡市を経営する」です。

この記事を書いている時点でも現役の福岡市長として活躍されている著者が書いた市政のリアルを感じられる作品です。

首長の経験者が第一線を退いて随分後にこういった伝記のような出版はよくありますが、ブログやSNSとは別に出版するのは非常に新鮮味があって今の政治を感じれるのですごくいいです。

政治だけに限らず規模が大きなものは特に規制や習慣など企業や様々な組織は発足当時では都合が良かったものが時代と共に都合が悪くなる場合が多いのは改めて実感します。

福岡も日本で有数の規模を誇る街ということもあり、歴史と文化がすごくあるので個人的にもすごく好きな街なのですが本を読んでいるとそれなりに問題もたくさんあるみたいなので自分が政治の真ん中にいるという気持ちにさせてもらえてすごく面白かったです。

 

まず、普段周りにいる仲がいい、信頼できると思ってた人がいざ選挙活動や様々な問題に直面するときに付き合い方は反応を変えてくる人がいたり。実際の政治は綺麗事や性善説だけでなく映画のような黒い部分もあるという点。

政治なので難しい判断をしなければならないときに当然ですが全ての人の意見がYESになることはないのでどうしても全体を考えながら一定の人にはマイナスの判断もしなければならない点などです。

今の高齢者や年配者を置き去りにすることなく、若い人がどんどんまちづくりに参加できるようなテクノロジーを使ったメディア発信なども昨今の遅い政治の世界にはすごく生きているように感じます。

 

また、生き様に対する価値観もすごく個人的には合っていて好きです。

今日死んでも後悔しない生き方。自分の命は必要とされるところに導かれる。将来の人々や地域に良いものを残す意思などなどです。

 

このあたりが合う人たちの普段仕事やプライベートを共にできるとすごくいいですよね。

 

興味ある方はぜひ。

 

 

 

目次

1 挑戦 出馬と裏切り、選挙のリアル

出馬した途端、知り合いと連絡がつかなくなる

友達は誰か。苦しいときにこそ見えてくる

「選挙に出てくれ」ー晴天の霹靂

誰にも迷惑をかけずに決断することなどできない

チャンスが来たときがベストタイミング

金持ってこい・・・「これが政治なのか?」

「おまえは何がやりてえんだ?」麻生太郎先生との出会い

 

2 逆襲 数字と結果で流れを変える、弱者の逆転戦略

認めてもらうためには、小さくても結果を出し続ける

数字は嘘をつかない。だから数字で流れを変えよう

悪口や批評に対しては鈍感力で対抗

「全員」を意識すると動けなくなる

「部分最適」ではなく「全体最適」で決断する

リスクをとってチャレンジする人のために時間を使う

ふだん直接声を聞けない人たちに時間をー声なき声を聞きに行く

規制は既得権者を守る「砦」になることも

願みて恥じることない足跡

弱者が強者に勝つための秘策とは

ネットニュースのコメントで世論をつかむ

自分の命は、役割があるところに導かれる

 

3 決断 スピードと伝え方が鍵。有事で学んだリーダーシップ

決断こそリーダーの仕事である

プロレスから学んだ納得感の作り方

プロセスを丁寧に「見える化」する

発信力を上げるためには、シンプルに伝えることが大切

360度、全方位から批判される決断もある

何も残せなかった自分を悔いたくはない

「決めない」は最悪の選択

博多駅前の陥没を最速で復旧ーニュースが世界中の話題に

有事と平時では異なるリーダーシップ

36歳で平社員から1万人のリーダーに。年上の部下たちをどうマネジメントするか

自軍の戦力を見極めて、負ける戦いはしない

 

4 情報 テクノロジー、SNSの活かし方

就任3カ月で起こった東日本大震災

正しい情報は常に現場にある

平時から有事へ。いざというとき、組織をどう動かすか

支援物質をスムーズに被災地まで届けるには

災害はなくならない。だが、災害後の痛みは減らすことができる

いざというときのために、ふだんから新しい技術に触れておく

大切なのは、言い出した人が動くこと

平時で使えないものは、有事でも使えない

テクノロジーをいかに取り入れるかが発展の鍵

ふだんのコミュニティづくりが力になる

情報発信はタイミングに注意する

シンプルに伝えるための具体的なコツ

距離を保ちつつ効果的に発信する、私のSNS戦略

 

5 戦略 攻めの戦略と市民一人ひとりの意識改革

福岡市が輝く=日本が輝く

日本を最速で輝かせるたったひとつの方法

小さい自治体や過疎地域にこそ、チャレンジングな首長を

ハコモノは本当に無駄か

都市政策は「ソフト→ハードの順番」で

あえて、よそ者の視点を持つ

批評よりも提案を、思想から行動へ

先が見えるリーダーになるためには

グローバルに考えてローカルに行動する

エストニアの成長戦略に学ぶ

発展途上国を見るたびに感じる、日本に対する危機感

勝てない指標では戦わない

福岡市がアジアのリーダー都市になる

極論すれば、政策では人を幸せにできない

人を幸せにするのは、「今日よりも明日がよくなる」という希望

団塊ジュニアの私が「成長ではなくて成熟だ」なんて言いたくない

「課題先進国」だからこそできる攻めの戦略

福岡市が世界を変えていく「ロールモデル」になる

変わる努力をしない企業には、延命措置をしない

スタートアップこそ、政治に興味を持ってほしい

いちばんのイノベーターは福岡市民

まちづくりは行政だけの仕事ではない

ひとりがひとつの花を育てれば、158万本の花でいっぱいに

「税金を使って問題解決」は古い

魅力あるまちづくりには、「街のストーリー」が欠かせない

変えるには、まず、「やってみせる」のがいちばん早い

全国で奮闘する同世代リーダーたち

 

6 覚悟 キャリアと死生観、自分の命の使い方

「たったひとりの闘争」との出会い

「国家」と「日本人」を強く意識するきっかけになった中東訪問

「選挙に強い政治家」という視点で考えたキャリア

「才能」には限界があるが、「努力」ならいちばんになれる

チャンスを逃さないための徹底的な準備

明日死ぬかのように今日を生きる

日本新時代を創ろう

おわりにー成功の反対は挑戦しないこと

 

 

 



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