今回はこちらの本の記事を書きます。
大学を卒業して新卒で入社した企業が海外にいくつも支社があり、
この著者のようなキャリアを積む人が多かったのですごくイメージがしやすかったのですが、私が実際に海外転勤になる前に辞めたのと他の業界でのこういった
場合はどうなっているのか知りたかったのですごく勉強になったというか普段からの知識にさらに上塗りで分厚く、いろいろ埋める作業にもなりました。
また、普段から日本のいいものをもっと海外へ、海外のいいものをもっと日本へというのが頭にあるので具体的にどういった人種、文化でどういった対応が効果的なのかなどを勉強できたのですごくよかったです。
序章 どこの国でも相手は人
もう人生で最も大切なものの一つと言っても過言ではない言葉が最初に来ます。
当然、色々な国や地域に色々な文化や週間、考え方があって、独特の人間性のようなものがあることは認めますが、
とはいえ絶対的に個人個人の人柄、人間力、誠実さでプライベートでもビジネスでもうまくいく、うまくいかないというのがあると思います。
つまり、どこの国にいっても相手は人なので長くいい関係を続けるのに必要な事柄は共通しているということ!それがぎっしり実例を交えてわかりやすく説明されています。
確かに、日本人で海外で人気がある人って当然、才能、技術、努力で人気があるのですが、長い間人気が続く人ってやっぱり”人柄””人間力”って感じがしますよね。
イチローや松井秀樹なんて本当にいい例です!
第一章 現地に飛び込む 失敗からのスタート 助けてくれたのは映画だった
「郷に入っては郷に従う」って言葉はどれくらい昔からあるんでしょうか。
本当に先人たちって今より、人、もの、金、情報の動きが早くないから
逆になのか、物事の本質とかすごく深いところまで突いて色々な形でいいものを残してくれているからありがたい。
自分も恩恵に預かるだけじゃなくて今だから得られて、周りにいいと思えるものをどんどん発信していこうと思っちゃいます。
現地で見た映画の衝撃!発見!驚き!ワクワク!など言葉は全くわからないのに
どうやったら海外での仕事をうまく行かせることができるのか!
エンターテイメントの世界からの気づきのヒントを沢山得ることができます。
第二章 「違い」を活かす わかったと思うと裏切られ、、、外国人としての強みとは
ここでも成功する人の共通点が見えます。
普通の人がネガティブな印象や感情を持つ状況で真逆の解釈をする人です。
経験がないからやりたくない → 経験がないから成長できる、やりた
失敗したくない、うまくいかなそう → ここでうまくいかせたら最高
などなど例をあげればキリがないですけど、周りの感覚に変に同調して同調圧力にならない方がいいですね。
誰とつるむか、誰の意見を聞くか、信じるかでこのあたりは大きく変わってくると思います。
この著者はここであえて「外国人」という受け入れられるのに抵抗があるところを逆手にとってすごくうまい具合に仕事を進めていきます。
これはもうパクらせていただきます、ありがとうございますという感じです。
第三章 逃げずに向き合う ヨーロッパでの大仕事で大失敗。さあ、どうする?
ここももう共感というか心の中で「そうですよねそうですよねそうですよね」とどれだけ叫んだことか。
これ言葉にするのってすごく簡単なんで文字とか言葉にはしたくないんですけどというかできないんですかど、他に伝えようがないので書くしかないって感じですよね。
特に人間ピンチになったときに保身に走る、嘘をつく、ズルをするというのは誰でも頭に浮かぶし心が揺れ動くところだと思いますが、ある意味その人の人間性、本質がでるところだと思います。
また、お金を沢山もったときの態度、対応、使い方、愛情の歪んだ形など!
そのあたりをすごくスケールの大きい実際の出来事でハラハラしながら読めるのですごく勉強になります。
第四章 文化を知り、人を知る ベトナム人の心をつかんだ広告はこうして生まれた
知ろうとする努力って本当に大切だなと思います。特に自分でなく人のためになるというときにどれだけ努力できるか。
まあ、シンプルに好きの度合いが強ければ強いほど知ろうとする努力はしますよね。
誰でも好きな異性とのデート準備を思い浮かべればわかりやすいと思います。
この章ではベトナム人ならではの習慣への溶け込み方と色々な秘訣、テクニックを余すところなく面白く勉強できるので是非おすすめです。
第五章 自分を見せる「三重苦」の国韓国へ、、コミュニケーションで会社を変える
韓国って物理的には近いけど結構遠いイメージと近いイメージ両方ありますよね。
個人的には父方の祖父母が韓国生まれ、韓国育ちなので親近感がありながらも政治的な側面が色々大変な国ですよね。
ここで民間の大企業として仕事をしていくんですが、まあ「あるある」の大変な部分で色々苦戦するわけですが、まずは3ヶ月様子をみながら、知りながら、アナログな古典的な手法で現場を大切にじゃんじゃん一緒につくっていく!
やっぱりここでもやっているのは人間!
意外と若者の感覚ほど日本人に似ていて共感がもてるところが沢山ありました。
第六章 誇りと喜びを育む ついに熱狂する社員たち。 信じてきたことは正しかった。
本気で取り組んだ人だけが感じられる、達成感、幸福感、仲間意識これは読んでいて楽しいけれど、実践しなければ絶対にわからない。
でも、まずどんなことから、どんなことを大事にしたらいいかがぎっしりつまった章なのでここも自分が本気で何かに取り組んでいる前提で読むと面白いです。
終章 異なるものに出会う意味
人間、学んだり、自分にとって次のステージに行ったり、多少のストレスがあって初めて前に進めるというのを確信できますね。
著者はこれまでの経験を活かして海外に進出する日本企業や日本人を応援する会社を設立して成功しています。
ご本人と話したことはないけれど、おそらくまさか自分がこんな本を書くとは思わなかったし、こういうかたちで人の役に立てるとも思ってなかったのではないかなと思いますね。
自分も経験することにプライオリティ高く置いて毎日生きていきます!