【新・失敗の本質・「失われた30年」の教訓・山岡鉄秀】繰り返す過ちの根を断て

今回はこちらの本をご紹介します。

「失敗の法則」という本を読んだこともありましたが、より広い視野で”失敗”について知ることができ、組織運営、組織やチーム構築、ありがちな失敗が具体的に詳しく書かれています。

若干、政治的な偏りや事実と意見が曖昧な部分もありますが、自分も事業をする身で、共感できる部分が多かったのと、長い目でみたときに日本人の多くが知っておいた方がいい内容が多いなと思ったので自分の中でもすぐに読み直しが聞くように残します。

著者の山岡鉄秀さんは海外での仕事をしている経験が長く、外から見た日本を客観的にみながらグローバル社会でどう付き合っていったらいいかを説明しています。

以前、実体験を元にこのブログでも失敗についての記事を書いているので参考にしてもらえればと思います。

まず、最初に日本が世界の流れやグローバル化に対応しきれてこなかった懸念と

グローバリゼーションとグローバリズムの違いから入っています。

グローバリゼーション(グローバル化)は世界が国境を越えて一つの有機体のごとくつながっていく状況を客観的にとらえた表現である。昨今の新型コロナウィルスの影響でナショナリズムが強くなりがちでしたが、あくまで一過性のものにすぎず、5G,6Gと流れが止まることはなさそうです。

グローバリズムはビジネスの利益を巨大化した人々(グローバリスト)が世界統一市場化のことでその本質は国際金融資本家だというものです。

日本人のパスポートの取得率は20%程度だというデータがあります。

日本人が海外に出ていかないとまずいという話ではなく、世界の流れとして海外から日本にどんどん人、情報、金が流れてくる。そんな中で相手を違いを受け入れ、尊重しながら対等にいい関係築くために必要な内容です。

したがって、国内外問わず応用が効くので、ぜひ参考にできるのではないかと。

はじめに

目次

第一章 日本、久しぶりに帰ったら危険だった!

・それは90年代に始まった

・国際化とグローバル化の違い

・冷戦の終わりと第三次産業革命

・実体験!グローバル化についていけなかった日本人

・新自由主義者・大前研一氏の短命だったアドバイス

・場所や国にこだわらない時代へ

・新自由主義の脆弁:トリクルダウン効果

・非テクノロジー要素でグローバリゼーションに取り残される日系通信企業

・決断できない日本人マネージャー

・第四次産業革命に置いていかれる日本の現状

著者はオーストラリアに20年以上住んでいたので、日本に帰ってきた時に日本人は元気がないという印象があったようです。私もアメリカから帰ってきた時同じような印象を持ちましたが、元気がないのではなく、内に秘めやすいのではないかと思っています。

バブル崩壊以降、冷戦も終わり、世界が一気にグローバル化していくなかで日本が明らかに内向的になり、世界の流れに乗り遅れたと著者は言い切っています。

歴史的に付き合いの深い、北米、欧州との国際化としての仕事はしてきましたが、労働力が安い方へ流れやすく、東南アジアを中心にあらゆる業務が単価の安い方へ流れたのにもかかわらず、日本の雇用を生産業で引き続きキープし続けてきた点、海外で仕事はするけれども日本の企業文化が強すぎてその場で即断即決できず、海外の人から日本人は仕事がしにくいと言われやすくなる点を指摘しています。

また、第4次産業革命と言われる通信技術で中国の覇権争いに日本は巻き込まれ、いいように使われているのを、政治、経済の両面から伝えています。

第二章 外交・ビジネス・軍事の失敗は同根だった!

・日本企業の北米での失敗例1:トヨタレクサス

・トヨタのケースでわかる日本の特性

・日本企業の北米での失敗例2:ブリヂストン

・ブリヂストンのケースでわかる日本の特性

・謝罪から入る悪いクセ

・大東亜戦争から変わっていない「情報軽視」の体質

・機能集団が生活共同体になってしまう日本

・失敗しても責任を問われないリーダー

・グローバルルールに精通することが生き残る道

・わかっていても自国の文化特性に従ってしまうから失敗する

・原因の究明より和解金による解決を選ぶ日本

・危険を敏感に察知することが重要

この章はまさに目次がわかりやすくそのままでも要点は理解できると思います。

日本企業が海外で何かミスをした時に、欧米は自分たちは悪くない!ここが原因だからこうする!という意思表示をはっきりします。しかし、日本は先にお詫びから入り、非を認めたところから改善に動く。これは日本国内だけであれば、いさぎがいい、感じがいい、誠実、真面目などと好意的に受け取られるのですが海外では逆効果。

アイデンティティや文化のもついいところなのですが、経済の世界では必ずしも好転しない。

情報を軽視して、性善説や日本の常識で戦ってしまったり、失敗しても会社に勤めている以上責任は問われない。生きるコミュニティと経済のコミュニティが混合してしまい、情やメンツで物事を決める、今の大企業も昔の日本軍も上に行けば行くほど自分が楽になり、仕事をしなくてもよくなるので考える力が衰えるなど鋭い指摘も多いです。

第三章 グローバル時代に重要な「文化の世界地図」

・世界を三つの文化圏に分けて概観してみる

・リーガルコードと特徴の付き合い方

・モラルコードと特徴の付き合い方

・レリジャスコードの特徴と付き合い方

・相手のコードに合わせて対策をとる

・コードをさらにミクロに見る「モティベーター」と「ディモティベーター」

・隣国の文化コードとモティベーターを頭に入れろ

・文化コードが違えばリーダーのあり方も違う

この章は世界を相手にする中で、違いの受け入れ方について書かれています。

法的な違い、モラルの違い、宗教や文化の違いなどこれらをしっかり理解した上で自分の考えを押し付けず、尊重するけれども、譲れないところはしっかり双方が納得する形で落とす。

特に、リーダーや意思決定をする人物のあり方についても違いが明確です。

グローバル化の世界では自分が矢面に立って、守るべきものをしっかり守るというスタンスが大事です。

第四章 痛恨!戦い方を知らない日本人

・姉妹都市解消ーー大阪市長へのアドバイス

・日本復活の前に立ちはだかる中国の大きな壁

・中華帝国主義の逆襲

・中国がしかける超限戦ーー中華帝国最高の夢

・日本は「アンラーニング」を心がけるべし

・「静かなる侵略」を招き入れる愚ーー国民の血税を注ぐ中韓交流事業

この章はひたすら中国人、韓国人の気性、覇権と狙っている根拠と状況を書いています。

日本の政治家も馬鹿ではありませんからなんとかいろいろなところで調整をとりながら

頑張って欲しいです。

第五章 生き残りのカギは人材育成

・我が人生最悪の時ーー悪夢の高校時代

・完全に時代遅れの日本的教育

・豊かさってなんだろう?シドニーでのカルチャーショック

・バブル崩壊と日本脱出

・最初に叩き込まれたのはクリティカル・シンキング

・防弾少年団騒ぎーBTSアーミーを黙らせろ!

・占領軍が押し付けたのはシングルループ・ラーニング

・日本軍が教えてくれていること

・沖縄のお母さん、泣かないで憲法改正しましょう

・若い世代の弱体化を見てショックを受ける

・国の豊かさを再定義するとき

・お母さん、出番ですよ

・組織も国家もリーダーで決まるーーリーダーとマネージャーの違いを理解する

・今すぐにすべきこと

・日本をやり直すーー「愛国グローバル人材」の育成へ

・グローバル化は無国籍化ではない

・私を落胆させたMBA五人衆

この章は今後の日本と、教育について熱く語っています。

賢者は歴史から学ぶ!この内容を頭に入れておけば今後のいろいろな変化に対応しやすくなる、自分の進みたい道を探す参考にもなります。

特に子供と一番近いお母さんに伝えたいことが沢山あるように感じました。

戦後の大量生産、大量消費の時代に合った人材ではなく、自ら考えて行動するクセができるようにしてあげたいですね。

おわりに





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