今回紹介するのは嫌われる勇気。
もうドラマにもなったりいろんなところで話題になっているので知っている人も多く、あるあるな話も多いと思うのですが人生を楽に楽しく生きる上ですごくいい影響があったので私の主観を書きます。
この本の内容はフロイトなどの有名な心理学者の考えと真逆の事だったりするので正しい、正しくないでは見ない方がいいかなと思います。
大事なのはどう自分で解釈して自分が納得して幸せな方向に舵をきれるか。
結論!自分の心に正直に生きる!っていうところにたどりつくんですが実際文章にされて読むとそりゃそうでしょとか知ってるとか沢山出てくるんですけど、
実際の生活では読んで共感したはずなのに全然できていないとかまんまと気をつけろと言われていることをしてしまっているなど世の中、社会、普段の生活で実践するのって本当に難しいなって思うこともあります。
まあ、勝手に難しく考えないでシンプルにしようとは心がけてます。
書き方が面白くてこの本は人生について考える若者とアドラー心理学をマスターしている賢者の会話形式で行われるんです。
なんでもマスターしている賢者に対して割と読者目線で違和感、疑問、怒りなどの感情を若者がガンガンついていくというところ。
時には怒り狂って部屋を出て行ってしまうようなシーンもあって内容の熱さがうかがえます。
ただ、この解説や書評はすごく多いんですが結構難しくしすぎていたりわかりにくくしてしまっているのも多いなと思ったのであくまで僕の主観で書きます。
・原因論ではなく目的論
実際どうなんだろうと思ってしまいますが体に起こる現象の一部は過去のトラウマやメンタルは一切関係ないと言い切っているところ。
つまり、そうなっているのはそれが原因だと思っていることであって実際は自分の向かいたい先、目的というか自分の意志がそうさせている。
ちょっと難しいですが僕の好きな斎藤一人さんという方も同じように腰が痛いというのは自分の意識がそうさせているといった話をしています。
個人的な実体験としてつなげているのはまず人となにかしら意見の相違やぶつかりあいがあった場合にその原因はしっかり把握するもののなぜこうなったばかりの議論ではなく、お互いのいい目的のためにはどうしたらいいかというところを探す、見つかる、落としどころをみつける。
色々な後悔や失敗という感情はあるけれど、そもそもそういったものはあり得ない!
全て自分が今後人生を幸せにしていくために必要な材料としてとらえる。
つまり解釈と動機付けをポジティブにもっていくということです。
・全ての悩みは対人関係にある
ここはすごく共感できます。
周りに人が全くいない生活と人生だったら心の葛藤、悩み、怒り、悲しみなどはないですよね。
これ単純なんですけど実生活で周りに人が全くいない人生というのはなかなかないのでどうしても何かしらの事で周りの事が気になる場合があります。
これで自分が幸福いなっているなら問題ないのですが、それが原因でストレスや不幸になっていく場合、その原因をとらえて自分で解決していくのが大切です。
一般的なのが承認欲求、他社比較からくる劣等感。
承認欲求は強いから弱いまで人により多くのタイプがいるかと思いますが、褒められたい、認められたい、好かれたい、感謝されたい、という感情は誰にでもあります。
これを得るために自分のエネルギーを使いすぎると自分の人生が心から楽しくならない場合が多いです。
よくある人間関係を構築するうえで、例えば友人の事を、本人がいないところで褒めたら人間関係がうまく行く、けなしたりディスったらうまくいかないというのがあるとおもいますが、これもこれをテクニックとしてわかっていてやるのか自分の心からの言葉としてやるのかでは全く違います。
僕の好きな言葉に言いたい奴には言わせておけ、評価は他人がするもので自分がするものではないというのがあります。
これ大事にしてるとすごく生きる上で楽になります。
あとは劣等感!
これも子供の頃から自分は色々あったなと思います。
友達のほとんどが持っているゲームを自分が持っていない、好きな洋服を買うお金がない、野球で他の選手より下手、テストの点数が他より低い、帰国子女の友達がバイリンガルで英語ができない自分が悔しい、他人に依存せず自分の力だけで稼いでいて忖度なく生きている。
のように書き出せばきりがないですがこれを一概に悪いものとも言えないのが世の中を面白くしているのかなとも思います。
実体験でいうと、野球や英語に関してはこの劣等感とこういった知識がない状態だったのっでがむしゃらに打ち込んである程度ものにできたと思います。
今の知識であの頃にもどったら「これは本当に自分のやりたいことだろうか」などと考えたりして、あの達成感は得られなかったかもしれません。
エネルギーにはなるけど必ずしもいい方向にすすむとも限らないので細かく自分のメンタルと状況の変化を注視するのがいいかと思います。
ただ、冷たくドライにするという意味ではなく、自分の幸福、他人の幸福を分けて考えて、ベストはWin-Winということになればいいですね。
・自分と他者の課題を分離する
この話で一番最初に思い浮かぶのが「プラダを着た悪魔」のあの場面と思うのは私だけでしょうか。(笑)
主人公の女性が彼氏に上司や仕事の不満をぶつけるシーンでさんざん言いたいことを言ったあとに彼氏が「で、それ誰の話?」と聞くんです。
ようは自分の課題(感情)全てが他者のせいであるというところ。
自分の中の問題、課題なのか他人の問題、課題なのかをっまずは冷静になって見定める。その後に自分の行動を決めるのがいいということですね。
自分の管理できるものとできないものを分ける。自分の管理できないものは自分ではどうしようもできないので、それをなんとかしようとして無駄なエネルギーを使わないことが大事です。
・対人関係のゴールは共同体感覚
これはシンプルに自分の存在ややれることがどんな場所でどんな人にどういったいい影響を与えられるか。
簡単にわかる内容ではないけど、人のためになることで自分も幸せになれたらハッピーですよね。
・人生の意味はなにか
そもそもこの問自体が意味があるのかないのかと突っ込みたくなる感情もありますが、あえて文字にするなら心からの納得かなと思います。
やはりいままでいろんな人と接してきて「自分はこれで納得している」と言い聞かせているだけで実際は違う場合が結構あるなと感じます。
こればかりは他人が一切立ち入ることのできない領域だと思っていますが、
自分が本当に本当に心から面白い、楽しい、夢中、いい意味でドキドキしていると感じられるものに日々向き合う事かなと思います。これが心の成長でもあるし魂を磨くことなのかなと。
それを知るためには自分でもびっくりするくらい色々な体験をお勧めします。
どこかに出かける、読む、見る、体感する、話す、聞くなど自分でもやりすぎじゃないかと思うくらい体験したらそのなかで「この時一番心動くかも」っていう瞬間が訪れると思います。
それを実際の日々の生活と照らし合わせて一つ一つ前に進めていくと面白いです。
こうやって書評を書いている時も本当にそれを感じて書いています。
魂の声とでも言うんでしょうか(笑)
さあ、また何か色々やりたくなってきました。今回は一旦これで終わりです。
興味のある方はぜひ読んでみてください!!